木と左官の家

コンセプト
お施主様ご夫婦と3人のお子様が暮らせる家を、右官(大工)と左官の伝統的な手仕事を生かし、自然素材を使って計画しました。お子様達は神戸市以外の地域での暮らしもご経験され、それぞれの地域とご縁を結ばれていたこともあり、彼の地での思い出を暮らしの中で感じることができるよう、地域材を取り入れています。壁には珪藻土や漆喰・版築など様々な材料と仕上げを使い、家全体で異なる左官の表情を楽しめるようにしました。

性能
・認定長期優良住宅(耐震等級3)
・兵庫県産木材利用木造住宅(県産木材使用率80%以上)
・Ua値0.43W/㎡K 

竣工:2021年11月
場所:神戸市垂水区
家族構成:ご夫婦+子3人
敷地面積:160.47㎡(48.54坪)
延床面積:143.67㎡(43.46坪)
1階:87.36㎡
2階:56.31㎡

LDK
広々としたLDK。アクセントウォールに版築という技法を用いています。土のおりなす横のラインにあわせ、近接する建具の格子も横のラインを強調しました。
キッチン
タデラクト(モロッコ漆喰)仕上げの壁は、石鹸で磨くと独特の艶が出ます。間接照明に照らされると、黄金色に輝きます。
1Fワークスペース&1Fカウンター
長女が子供の頃に集めたシーガラスを埋め込んだ左官研ぎ出しカウンター。壁は漆喰磨き仕上げで青い海と空をイメージし、湘南の浜辺を再現しました。西日が差すと、カウンターに埋め込まれたガラスがキラキラ光ります。
1F寝室1
ご夫婦の寝室の壁には、人体に適した環境を保ってくれる北海道稚内産の珪藻土を採用しています。稚内産の珪藻土はメソポア珪藻土と呼ばれ、特に優れた調湿機能があるため、人にとってちょうど良い湿度環境を保ってくれます。
1F寝室2
階段・吹抜
階段の一部に欄間を入れるなど、古民家の解体材を採用しました。
2Fホール
2F和室
古民家がお好きな次女のために、床板に古材を採用しています。壁は聚楽土塗り、天井は竿縁天井の下り壁、和室らしい室礼で仕上げています。
2F洋室
屋久島の島内で伐採・加工された屋久島地杉「ヤクイタ」に囲まれた部屋。「ヤクイタ」を採用することで、屋久島の森の整備に貢献することになります。
玄関
洗面室
洗面カウンター・トイレ
外観
PAGE TOP