兵庫県産木材と製材所工務店と屋久島地杉

こんばんは。

浮村です。

だいぶ暑さが和らいできました。ただまだまだ暑いですね。。。

今日は木づかい王国学校の定例会に参加しました。
2ヶ月に1回で神戸のカリモク家具ショールームにみんなで集まっています。

木と触れることを通して兵庫県産木材をみなさんに知っていただくことを狙いに活動しています。
宮下も兵庫県から民間に運営を任されてからずっと正会員として普及活動に努めています。

これからさらにいろいろな活動に広がっていくようにみんなで動いています!

今日は製材業とそれを取り巻く状況に関してシェアします!
※あくまで私見なので、ご意見あればFacebookや各SNSでコメントください!(≧∇≦)b

宮下木材なのにどうして浮村社長??

ミヤシタの家は、工務店&設計事務所の宮下と製材所の宮下木材が力を合わせてできました。
宮下木材は昭和20年頃に当時の宮下木材から分離して出来た会社です。
第2次世界大戦よりも前からあった神戸の製材所だった宮下木材は、当時、永大・ニチハ・大建をグループに抱える大きな会社でした。世界大戦の後、パワーバランスが変わり、当時の永大に吸収合併されて無くなってしまいました。
その時に当時の専務だったお祖父さん(初代社長)が経営分離して残してくれた会社が、現在の宮下木材です。

なので、宮下木材という名前だけど、初代・2代目と浮村なんです。

その間、大変な時期をいくつも乗り越えて、製材業を継続してきています。
そこには大きな大きな揺るぎない信念があります。

製材所がどんどん無くなってる!?

ですが、宮下木材のエリア含め、多くの地域で製材所が無くなっています。
加東市の木材組合も数が少なくなってきて、宮下木材は姫路の木材組合に合流することになりました。

製材所とは名乗っていても、店じまいしたり、原木を挽いていないところも増えてきました。

その結果、兵庫県産木材を使いたいけど、使えない・・・・というおかしな状況が出てきています。
これが一つの問題で兵庫県産木材の木造住宅ローンを使いたくても使えないことが起こっていたり、
国産材ならともかく、外国産材が使われるようになってしまっています。

供給しないといけないのに供給できない状況があります。

自社製材で流通を担う!

宮下木材は自社製材を続けています。
当初は地松の製材から米松の製材、現在は兵庫県産木材の杉(杉)・桧(ひのき)を製材しています。
宮下木材は丹波の木材市場や多可町から原木を仕入れています。

宮下木材の製材品はミヤシタの家でも多くのところで使われていますが、兵庫県の多くの建築会社にも宮下木材で原木から製材した商品や仕入れた製材品を今も変わらず出荷しています。

次世代に残していく

将来的には宮下木材も次世代へ製材業をつないでいくことになります。
日本人ははるか昔から木と共に歴史を重ねてきました。

実はいまでは良く使われている杉も当初は製材がとてもむずかしい木でした。
でも今では乾燥技術の進化もあり、今では多く使われるようになりました。

兵庫県は震災もあり、木の消費が落ち込んだ時期もあり、宮下木材も宮下も苦しい時期がありました。
それでも木の家を提案し続けて、今では公共建築物や住宅で兵庫県産木材が多く使われるようになりました。

林業がとても厳しくなっている?

兵庫県は面積が大きな県です。
14番目に森林が多い県ですが、林道の整備は下から数える位です。
森林はあるけど、林業は他の県と比べるとまだ上位にはなれていません。
実際に補助金が無ければ林業は成り立っていない場合も多いです。

兵庫県では大手ハウスメーカーのシェアも多く、大手ハウスメーカーは兵庫県産木材など一切使っていません。
国産材を使わないメーカーもあります。

使われたとしても買い叩かれ、原木の価値は不当に下げられてしまいます。
そして製材業にも影響があり・・・負の連鎖が起きつつあります。

はたしてそれを木の家と呼んでもよいのでしょうか・・・?

兵庫県産木材を使い、適材適所に国産材も活用して産地に還元する木の家こそが、自立循環させていた本来の木の家ではないでしょうか。

私も製材所の実情までは実感としてありましたが、林業に関してもこれから関わっていかないと行けないと思うようになり、活動を始めています。

その一つがひょうご木づかい王国学校です。
林業・製材業・建設業を通して森林を守る、
これから兵庫県で林業が盛んになった未来を選びたいと思います。

遠い屋久島では林業・製材業の発展の動きが出てきました

兵庫県から離れて鹿児島県にある屋久島には屋久杉・・・ではなく屋久島地杉を扱っている動きが出ています。

「屋久島の森と生きる」共同宣言というものです。
7月19日の調印式は参加できませんでしたが、地元の森を守る活動に共感して参加させていただくことにしました。
同日にヤフーニュースにも紹介記事が載っていました。

以下、一部転載します。


ここから転載


屋久島で唯一の地方自治体である屋久島町役場の新庁舎が、地元の杉材だけを使った木造庁舎として生まれ変わり、このほど完成した。町は7月19日、これを記念したシンポジウムを開き、荒木耕治町長は「この新庁舎を屋久島の杉材のモデルハウスとして島外の人に知ってもらいたい。杉の生産を増やし、島の林業を活性化させたい」などと抱負を話した。(オルタナ編集長・森 摂)

屋久島町役場は一部2階建て。事務棟、窓口棟、フォーラム棟、議会棟の4つの棟で延べ床面積は3630平方メートルだ。建築材はすべて屋久島産の「地杉」で、原木2000立方メートルを使った。

屋久島は樹齢数千年の「屋久杉」で有名だが、今回、町役場の建設に使った地元材は樹齢50年程度で、戦後の全国一斉植林で植えた「地杉」だ。戦後の国産材の需要低迷のほか、離島のためコスト高になりがちなため、今後のブランド化や生産・流通体制の強化が課題だ。

地杉の特徴は、抗菌や防カビ効果があるセドロールや、鎮静効果を高めるセスキテルペン、精油の含有量が内地材に比べて多いという。材質は硬くて強い、割れにくいなどの性質があり、色が黒い部分が多く、見ためが重厚だ。

屋久島で地元杉だけの新庁舎完成、林業復興へ官民協定
内装にも地元の杉がふんだんに使われている(屋久島町の新庁舎)
荒木町長はシンポジウムで「木造の町役場だけ作って満足しているわけではない。例えば世界の自然遺産の関係者を集めて、世界的なイベントができるような動きにつなげていきたい」などと話した。

シンポジウムの後、町役場、屋久島地杉生産者有限責任事業組合(LLP)、全国の販売会社などによる「屋久島の森と生きる」共同宣言・協定を発表した。このスキームでは、共同で「屋久島森林ファンド」を設立し、木材販売1立方メートル当たり5000円を森林保全への直接的な支援に充てるなどの内容を盛り込んだ。


ここまで転載


この活動を知り、宮下も「屋久島の森と生きる」共同宣言に調印しました。
今後は兵庫県産木材ももちろんですが、屋久島地杉の床材「ヤクイタ」もお選びいただけます。
神の宿る島で育ち、そこで製材された床材を使ってみませんか?

ヤクイタの施工例

ヤクイタの梱包

屋久島の地杉ってどんな木?杉なの?
ヤクイタを使おう!

屋久杉は採取することが出来ない木です。今では当然、流通もしていません。
屋久島の地杉は人工林になります。
ですが、地杉は、数千年を生きてきた屋久杉と同様、他の地域の杉よりも、木の香り、精油を多く含んでいます。
杉の香りには抗菌・防カビ作用・鎮痛作用・喘息などの原因となる室内塵ダニの繁殖を抑えるなどの働きがありますが、地杉の香りはさらに寝つきを良くし、睡眠効率を上げるセドロールや室内塵ダニの抑制に効果のあるクリプトメリオン・α-βオイデスモールなどの有効成分を他の地域の杉よりも多く含んでいます。

地杉の香りは快適な室内環境を創るのに役立ちます。
防虫成分の含有量は一般の杉材と比べて約20倍あります。

ヤクイタを使うことで産地である屋久島の林業・生産・加工へ還元される。
一筋縄ではいかないことが形になった瞬間で、想いが町を動かした、いや町が想いを持った?
はじめて聞いた時は素敵ですごいことだと思いました。

兵庫県の森林関係でもいろいろな活動が起こっています。
まだ大きくはないけど小さなところからコツコツと、兵庫県の森林が元気になる選択を宮下と宮下木材は続けていきたいと思います。

気になることや思ったことがあれば
ぜひ問い合わせフォームやFacebookでコメントください。

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