こんにちは、スタッフの中務です。
今日はちょっぴり真面目な木の塗装についてのブログです。
ミヤシタは木の家工務店なので、屋内にも屋外にも木を沢山使った家を建てています。
そのため、木部を日常的な汚れや紫外線、水などからどうやって保護するか、は木の家工務店にとって、
ある意味終わりのない探求テーマです。
ミヤシタでは、ドイツのオスモカラーという自然塗料(オイル仕上げ)を使っていますが、
最近ちょっと面白い塗料を教えて頂き、試しに使ってみることになりました。
それがこれ。
撥水セラミック塗料「tatara(タタラ)」です。
この塗料は、もともとは三木市にある「徳永家具工房」さんが、杉材を家具材として使うために
苦心して開発された塗料です。
徳永さんは鉋で仕上げる「カンナフィニッシュ」に拘った家具を製作されていますが、鉋で滑らかに
仕上げられた木材表面には、オイル系の塗料は浸透しずらいのです。
「tatara」は鉋仕上げの木にも浸み込んでくれる超浸透性塗料で、乾燥すると見た目はほとんど木そのもの。
それでいて、水分や汚れを防いでくれるというのが特徴です。
「tatara」の施工説明書を見てみると刷毛を使うのが基本のようです。
が、塗料自体がお水のようにサラサラしていることと、今夏は300枚以上の板を一気に塗らなければ
ならなかったので、スピードや効率を優先して短毛ローラーで塗ることにしました。
1回目を塗装した時の様子。
ローラーで塗ると少し泡が立ってしまいます。例えば普通の水性塗料だとすると、塗装時に泡が立つと
一発アウト!なのですが、「tatara」はすぐに浸透してしまうため、自然に泡が消えていきます。
1回目が終わったら15分程度の間隔をあけて2回目、同じように3回目と塗り重ねていきます。
こちらは2回目塗装後の様子。
木の種類にもよると思いますが、杉の場合は2回目の塗装でも塗料をどんどん吸い込みます。
3回目の塗装になると、さすがの杉でも浸み込みにくくなってきます。
テカリのない、自然な表情の仕上がりにするために、余分な塗料を拭き取りました。
製材所の一角に、脚立と足場板で即席の乾燥棚をつくりました。ここで塗り終わった板を乾燥させます。
塗装の作業自体は「素人でも塗れる」とカタログに書かれているだけあって簡単です。
どんなふうに塗ってもすぐに浸透してくれるので、ムラが残らず綺麗に仕上がります。
また、木くずやホコリが塗装面にくっついても、あとから簡単に取り除くことが出来る点は、
私達にとっては有難いです。実際、私たちは製材台車の横、という木屑まみれになる環境で
作業をしていましたが、tataraなら全く支障ありませんでした。
乾燥が早く、塗装した木を比較的早いタイミングで重ねて保管出来ることは大きなメリットです。
塗装した板は、リフォーム工事で外壁に貼らせて頂きました。
杉の自然な風合いが青空に映えますね!
この木がどんな風合いになっていくのか、これから楽しみです。
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