木材市場に潜入☆彡兵庫県産木材ツアーに行ってきました

こんにちは!
ちょっぴりご無沙汰しちゃいました。楽しみにして頂いている方(いたら嬉しいな!笑)お待たせしてごめんなさい!

施工現場では、外壁の左官作業が大詰めになってましたよ~!

こんな風にして壁に表情を加えるんですね~。ミヤシタの家の塗り壁では、風合い豊かな「テール仕上げ」という加工をよく採用してます。つるんとした壁に横縞模様が不規則に加わって、独特な質感に♡

左側の側面〉テール仕上げ済み
右側の側面〉仕上げ前の段階
美しい~♡

さて、本日はぐいーっと戻って家づくりのスタート地点!のそのまた前の木のお話を紹介します!題して・・

兵庫県産木材ツアーにいってきたよの巻~
いえぇーい☆ ・・・なにそれ?笑
簡単に言うと、「家に使われる木がどこからくるのかを辿ってみようぜ!」という社会科見学バスツアーでございます。みなさんは、ご自分の家の木がどこから来たのか・・気になったことありませんか?

家に使われる木、どこから来てる? 
ん~ やっぱ外国? 国産なら森がいっぱいありそうな・・九州とか??

どちらも正解!
大手ハウスメーカーさんなどは外国の木が多く、地域の工務店さんで国産材を使う時は流通量の多い四国や九州産の木材を多く採用しています。

ところが、
コロナで世界中の流通がストップ!その影響で資材不足で大変です。近くで取れる材料を使っていればそんな心配はありませんね。(実際、ミヤシタの家の建設にはあまり影響がないです。)地産地消が大事だぜ!!ということで、地元の木を使って家づくりをしましょ~!と、県をあげて推奨してます。今回のツアーもそういった取り組みのひとつで、兵庫県の木を知ってもらおう!と業者向けに開催されてました。(一般向けもありますよ♪)
へ~そうなんだ。で、どこに行ったんですか?

木が家に届くまで
今回のツアーでは、木を辿る旅の・・

1山 → 2集積場 → 3木材市場 → 4製材所 → 5製品市場等 → 6仲買小売業者 → 7工務店 → 8大工による施工 → 9お客様の家

3木材市場 を見学しました。
兵庫県宍粟市にある山崎木材市場へ行ってきましたよ!

木材市場ってなにしてるの?
山で伐採された原木を樹種・長さ・品質等によって仕分け、セリ等によって販売してまーす。さっそく案内していただくと・・

丸太がいっぱい!!
どどーん!大きな丸太がたくさんある!魚市場のように、木がズラリと並んでおります。山で伐ってきた木は太さも長さもさまざま。長さをそろえてカットし、太さ別に並べかえて扱いやすいようにしてくれるんですね~

ラップル(林業機械)でわしづかみ
活躍するのはグラップルという大型機械!つかんで移動させます。
おおおおおおお~

器用(笑 めっちゃ繊細にちょこまか動いてくれてます。オペレーターさんの技術が光ってます!

よいせっよいせっっ

あらかた仕分けたら、選木機(せんぼくき)をつかって、数センチ単位の太さ別に仕分けします。ガタゴトガタゴトガタゴトガタガタオトンガタ・・
シンプルだけど画期的!原木市場のなかでも導入していないところもまだ多く、山崎市場では選木機を使うことで生産性をアップさせているそうですよ。
お、あっちにちがう樹皮の丸太がある!近づいてみると・・

樹種でわかれる使い道
モミの木だーー!
(え わからんてwその違い)

欧州ではクリスマスツリーにモミの木を使います。枝葉をとっちゃうと想像できませんね笑 さて、なにに使うと思いますか?

答えは・・棺桶(かんおけ)~! 抗菌作用が高いこと、材が白く清浄感があることから棺の材料として使われています。
ぉ※写真はイメージです

ヤマザクラの大木。使い道は決まっていないそうです。(できれば家具などになって、材として末永く生き続けてくれますように・・!)機械で仕分けしてたのは、スギやヒノキ は、針葉樹というグループの木です。主に建築、家の材料として利用されます。モミやサクラは広葉樹グループ。家具や器などに加工して使われます。モミやサクラの木は、需要があれば高価で取引されますが、使い手がいなければ ぽつーん。売れ残ってしまいます。定期的な需要が少ない、かと言って多く求められても人間が植樹している樹種ではないのでたまにしか出てきません。ぬ~ん難しい!!
以上、口惜しい気持ちを抱えつつ、木材市場でひとり興奮したツアーでした~!

会いに行ける木を使いたい
ここからはひとり言です。今回は木材市場を見にいきましたが、これは木が実際に手に届くまでの長~~い道のりのほんの一場面。1か所のぞくとさらに知りたくなって過去には山にも見学に行きました。

木材市場で直径1m近くある太さの4mもの丸太を初めて目にしたときは息をのみました。こんなのどうやってあの高い山からおろしてきたの??急峻な山にまっすぐ立ち並ぶ生きている樹を伐採するのを目にしたときは、梢がみえないほどの高さ、ズズーーンと地響きがとどろく重量の幹が倒れる様に圧倒。静かな山の中で自分よりはるかに長い時間を生きてきた存在を使わせてもらうことの畏敬の気持ちで胸が熱くなりました。そして、そんな樹木や材木を扱う林業は、労働災害業種1位という危険が伴う仕事をしてくださっている方々のおかげ。苦労や木の命を頂いてやってきた木材市場で、堂々たる大径木の4mががわずか1~2万円だと知って唖然とした・・・のを覚えています。

木の道のりと現状を知ると、大切にしたくなります。

だれかにモノを大切にすることを教えるって難しい。でも体験するとストンッと心に落ちてくる気がします。身近な家具や家の構造などに使われている木の多くが外国産の木です。私ごとですが、こどもに「この材料はどこからきたの?」と聞かれた時に、じゃあ見に行ってみよっか!と家族で気軽にでかけて教えたい。それが叶うのは、地元の木を使って家をつくることだなぁと思います。


↑山崎木材市場の事務所エントランス
宮下では、木の家のなかでも地産地消の家づくりに取り組んでいます。私もそんな家づくりに興味があるよ!という方はぜひお声かけいただけると嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。

木の家の見学会もやってまーす!2020年11月14-15日in兵庫県小野市にて☆彡

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